「愛子さまは天皇にならない」こそが国家の意志?

文/宮本タケロウ

憲法に照らして考えよう

「男女同権の憲法なのだから女性も天皇になって良い」

「愛子さまが天皇になって、立派なお婿さんをもらえばいい」

と、愛子さまの天皇即位に賛成する方々から言われます。

これに対しては、保守派から「皇室の存在自体が憲法の例外なのだから憲法違反ではない」「皇室に入り婿はない」と反論されるのが常です。

女性・女系天皇の議論に際しては、こうした平行線上のやりとりがしばし繰り返され、結局堂々巡りになることが非常に多いです。確かに、男女同権を文面通りに考えれば女性が天皇になれて当然ですし、皇室自体が憲法の例外だというのも正しい主張です。

この平行な議論に明確な回答を提示するには「一番初めに皇室典範を作成した際の立法者意志は何だったのか?」という考察に至る必要がありますが、今まではあまり一次資料ベースの健全な議論はなされてきませんでした。

果たして、憲法は女性天皇の即位を認めているのか否か——。今回は皇室典範作成時の法制局が作成した「想定問答集」を参照し、この終わりのない論争に清々しい終止符をうちたいと思います。

皇室典範の立法者意志を探ろう!

昭和22年12月に内閣法制局によって作成された「皇室典範案に関する想定問答」には、「女系や女性天皇を認めない理由」について、単刀直入に、キッパリとこのように書かれています。(一部修正、現代仮名遣いに改めた)

答)皇統は男系により統一することが適当である。(中略)女系が問題になるのは、その系統の始祖たる皇族女子に皇族ではない配偶者が入夫として存在しその問に子孫がある場合であって、この場合、女系の子孫は皇族ではない配偶者の子孫で臣下であるということが強く感じられ、皇統が皇族ではない配偶者の家系に移ったと観念されることをも免れない。このような点を考えて女系を認めないのである。(中略)

女帝は配偶者があることを予想しなくてはならぬばかりでなく、その配偶者が皇族でない者から出ていることが多いことも考慮に入れなければならぬ。(中略)しかも、女帝が独身ならば子孫はあり得ないし、配偶者があって子孫があっても、前述の理由で女系を認めないとすば、女帝は皇位の世襲相続といふことからいえば、既に初めからその子孫によって繼承されないとに定まっている。(中略)

よって、配偶者の問題と皇位繼承の問題から女帝はこれを認めないことを適当と考えたのである

芦部信喜・高見勝利『皇室典範(昭和22年)ー日本立法資料全集』

どうでしょうか。

皇統は男系であるから、天皇は男性であるべきだ—。内閣法制局の見解は理路整然としています。

しかし、「そうはいっても、皇統を男系に限ることは、男女同権を定めた憲法14条にひっかからないのか?」という疑問も上がるでしょうが、それについては内閣法制局は論点を4つに絞って、こう答えています。

答)・憲法第14條は、性別による差別を否定すると共に、社会的身分又は門地による差別をも否定しているのであるから、これを極めて嚴格に解すれば、皇位の世襲ということも、この條文の關する限りでは否定されなければならないことになる。しかるに皇位の世襲については、日本國憲法第二條が、明らかに、第十四條の例外をなしている

世襲という観念は、伝統的歴史的観念であって、世襲が行われる各具体的場合によってその内容を異にす類のものであらうと思はれる。皇位の世襲という場合の世襲はどんな内容をもつか。典範義解はこれを「皇詐を賎むは皇胤に限る。皇詐を賎むは男系に限る。皇詐は一系にして分裂すべからざること」の三点に要約してゐる。そうすれば少くとも女系ということは皇位の世襲の観念の中に含まれていないと言えるであろう。

・女帝を認めるということは、その後、一代だけ男子による皇位繼承を繰り延べるというだけの意味である。

・更に男女同權ということは、国民のすべてに適用する法律上の問題について言い得られることであって、皇位繼承資格者が国民の一部なのだから、その一部における不平等は、必ずしも男女同權原則の否定とは言いえないと思われる。

以上の諸点を考へるに、皇統が男系であることは、憲法に沿っていると考える。

同上

いかがでしょうか。これに対しての意見は様々でしょう。

「そうは言っても国民の象徴なのだから女性も天皇になれるべきだ」

「皇統が男系だけではなく、古代は女系継承もあった」

など、多くの反対意見はあるかもしれません。しかしながら、いずれにれよ、最も大事なことは、これが皇室典範を定めた際の立法者の公式見解であるという点でしょう。

女帝は「お婿さん」をもらえるのか

ちなみに内閣法制局は「愛子さまが天皇になってお婿さんをとればよい、民間ではよくされている。愛子さまが選んだ男性なら喜んで祝福されるはずだ」という“愛子天皇賛成派”がよく主張する意見についても、このように論破しています。

皇室典範第12条の「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」についての想定問答には以下のように書かれるのです。

問:「婚姻したとき」といふのには、入夫婚姻の場合を含むか。
答:一般的には「婚姻したとき」とは入夫婚姻をも含めて考え得られる表現である。皇族には氏がなく、入夫婚姻が婚姻して妻の姓を称するという意味に解する以上、皇族女子の入夫婚姻はあり得ず、一応、臣下となる創姓の後、入夫婚姻がおこり得るのである。

同上

この通り、「皇族女子の入夫婚姻はあり得ず」と書いてあるんだから、「愛子さまが天皇になってお婿さんをもらうこと」が正しいか否かは言うまでもないことでしょうね。

さて、以上のように立法時の内閣法制局の見解を引用してきましたが、これで「女性が天皇になれないのは憲法違反なのか否か」「愛子さまが天皇になってお婿さんをもらえば良いのか否か」という終わりのない議論に、完全に、最終的かつ不可逆的に終止符が打たれたことは明白だと思います。

(華麗に成長された愛子さま)

愛子さまは今年19歳を迎えました。麗しい令和の皇女として着々と元気に成長されている姿に多くの国民は喜ばしい気持ちを共有しています。そのお父様たる天皇陛下は一昨年の即位の際に「憲法を守り」という立憲君主としての公明正大なる誓いを新たにされ、国民はその晴れ晴れしく偉大なお姿に大きな信頼を寄せています。

こうした聡明でご立派なお二人は、国家の公式見解と一致したお考えをお持ちでしょう。

様々な意見を表明するのは自由ですが、やはり、法理論的に、エビデンスを例示して議論を進めていきたいですね。

8件のコメント

「愛子さまは天皇にならない」を熱望しているのは、紀子さまとタケロウさんの意思。
秋篠宮さまと悠仁さまが、ご自分に目覚めて「無理ムリ、」と
ご辞退されることに成ったらどうします?

75

宮本タケロウってやっぱりただの男系男子狂信者だったんだ
必死に皇室典範ではーといってるけど、国民の総意の元に天皇があることがすべて
国民が愛子様を天皇にするために、皇室典範改正すればいいだけ
男系を変えて、直系長子にすれば問題がすべて解決する
天皇家が断絶しても男系男子の原則を変えてはいけないと書いてあるわけではない
側室があって繋げていけた時代の話であり、現代ではもう通用しない
実際、悠仁様がいなければ嫌でも変えなくてはいけなかった
一般人だった天皇家と遠い傍系の元皇族の男子連れてくるより、
直系の愛子様に引き継がれるのが自然の流れ

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1

全然読んでませんが、愛子さま以外に天皇に相応しい人がいますか?

秋篠宮家はもう色んな意味でアウトでしょう。

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【様々な意見を表明するのは自由ですが、やはり、法理論的に、エビデンスを例示して議論を進めていきたいですね。】

これを最後に持って来ると言うことはつまり,法は法で返せと言いたいのね?

それでは秋篠が【皇嗣】になれた?のは何故でしょう?
法に則って❓
皇室典範では確かに『男子』と明記されていますが,それは皇太子の事であって,秋篠は【皇太弟】にすらなっていないし,まして典範には【皇太弟】という身位はありません。
それだから必要になったのが特例法。
『退位特例法に則り』と陛下も即位の儀て仰られていた。
退位や,この先の継承に対して入念に準備されたのでしょう。
かつて宮内庁に電話した時,職員さんが『特例法により皇嗣になりました。』と返答された時,明らかに典範では直系でないと認められない事を【特例法】で形にした,だから怪しげな【立皇嗣の礼】が必要だったのだと理解しました。
菅さんが官房長官当時『皇太子と皇嗣は違う』と述べています。
という事は明らかに【直系の皇太子でなければ】継承出来ない事は解っていた…後は推してしるべし,ですね。
ですが、これは敬宮様にも言える事。
政治家はずるいですね。
『男系男子で繋がって来た』とは言わない,安倍さんも菅さんも『男系で繋がって来た』と言っています。
敬宮様は『男系女子』秋篠は皇嗣になったからといっても,明らかな傍系。
そして今,コロナ禍,今上ご一家へのたいへんな支持率,今日またコムロシが愚かな文書を発表。
それを宮内庁長官も官房長官も『丁寧な文書』『結婚を見守る』と発言,という事は,かつて『宮内庁長官がコムロシに説明を求めたのだから陛下も誕生日会見で説明すべし』と迫ったマスコミ。
官房長官が,政府から派遣された宮内庁長官がコムロシの文書をまとめたのだから,『総理は説明せよ』とも言えるし,宮内庁って内閣府の組織,内閣府は総理直轄ですね。
大丈夫ですか〜⁉️
それに今日2回目の【安定的皇位継承策〜】でヒアリングを受けた5人,平成当時皇太子家に結構な事言ったり書いたりしていますが,その中に『皇室典範を拡大解釈して皇太子は速やかに秋篠に皇位を譲れ』とか,これは朝日の岩井ですが『(また)特例法を使えばいい』(これはつい最近のコメントで秋篠継承について言った言葉)。
特例法って簡単なんですね〜。そもそも平成の天皇の退位は憲法違反と捉えられかねないから,記者会見して国民の同意を得た訳でしょう?
つまり国民の同意を得られれば,特例法は出来る❗️
ついでに言えば,今のままでも秋篠は継承出来ませんよ,皇嗣だから。典範改正しないと。
それならば敬宮様と立場は同じじゃないですか。

今の『安定的皇位継承策会議』は結論ありきで,多分前と同じ結論に政府は持って行くでしょう。
でもそれは実現するのでしょうか❓
もう秋篠家への批判はそこまで来ているのですよ。
政府は自分の手は汚したくないけど,選挙で負けるのも困る話。
現実を鑑みない法律は必ず無効となるし,力が無い。

宮本タケロウ,あなた私と約束しましたよね、新潟の昭和電工公害をリポートするって。
他の人も楽しみにしてるから,そちらを優先するべきではないですか?
現実感のあるリポート,文章が書ける様に目指して下さいね。

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すみません,訂正です。

『官房長官が,政府から派遣された宮内庁長官がコムロシの文書をまとめたのだから,』

『文書をまとめた』ではなく,『文書を認めた』の間違いでした^m(_ _)m

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これは今日のコムロシ文書への当ブログ記事の中途に掲載された言葉

【次のようにまとめた。「一般に、法律論を持ち出す方が皇族と結婚される方として相応しいかとなるでしょう。企業の対応でも正当な法律論をかざして反対に批判を浴びた例があります。法律的解決が全てではない(世論など他の側面も考慮して総合的に判断すべき)典型例です。小室さんも真の法律家になるにはまだ法律以外の勉強が必要かも知れません」】

これを宮本タケロウに贈ります。

確かに継承は国の一大事ですが,日本国憲法第一条にもある様に『天皇は日本国の象徴〜その地位は主権の存する国民の総意に基づく』とあります。
政府は一応『国民には丁寧に,わかりやすく説明していく』とアナウンスしていますが、それが形だけとしても,その義務があるのは確かですから,それを怠る事は許されません。

『それを考えるとコムロシの今日の文書は余計でしたね〜』と最近再放送した古畑任三郎,田村正和の声が聞こえてくる様です。
おまけに【法】では継承出来ないので【特例法】まで作って,ドタバタの内に作成出来るように平成の天皇は世論作りの為『ビデオメッセージ』まで作った。

結局は穴だらけ,あなたの好きな【法】論議にもならない策謀です。

そうだ❗️
今日のコムロシ文書事件で私も反省しました。
長いだけの文章はダメ❗️

簡潔に,ね❗️

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敬宮愛子様立太子バンザーイバンザーイ万々歳
敬宮愛子天皇陛下バンザーイバンザーイ万々歳

これ以外は
今の陛下の年号での自然終了以外求めません。

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